ウェディングギフト陶芸、結婚式引き出物、両親へのプレゼント体験、東京港区のうづまこ陶芸教室です。

削りとは?

一般的な茶碗やお湯呑みなどの器の裏には、輪の形をした台が付いています。
これを高台(こうだい)と呼ばれています。
実は、高台はやきものの中でも最も大切な部分の一つです。特に茶道の世界では、高台は鑑賞ポイントとして、非常に重要視されています。
削り体験で、奥深い陶芸の世界に、もう一歩踏み込んでみてはいかがでしょうか?

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削りでは、電動ロクロで作った作品の高台を削り出す作業をします。高台以外の部分も削って全体の形と厚みやフォルムを自分の好みに整えます。また、作品の表面を削ったりキズをつけ、取っ手を付けたりすることで装飾することも出来ます。体験コースで削りが出来る陶芸教室は数少ないですが、うづまこでは陶芸体験が初めての方にも削りのご指導をしています。

なぜ削りが必要なのか?

ロクロで作ったままの作品には、底や表面に粘土が残っていたり、厚みが不均一になっています。このまま作品を乾燥させますと、乾く時にヒビが入ってしまうことがあります。
薄い部分から先に乾き、分厚いところの粘土は乾きが遅いために乾燥の際は、収縮の違いが出てしまうためです。
その他、削る理由は、作品の表面や底に粘土が分厚く残っていると、手に持った時に重たく、使いづらいためです。また、薄すぎてしまいますと水漏れの原因になります。
それらを防ぐために、器は均一な厚さに削って形を仕上げます。

削りのやり方

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1ロクロで作った作品は形が変形しない固さまで乾燥させます。乾きすぎてしまうと削りにくいので注意してください。そして、ロクロの上に逆さにし、中心を合わせます。
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2その後に、削っているときにずれない様に粘土で器の口
の部分とロクロ接地面を粘土で3点固定します。
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3高台になる部分の表面をまずは平らに削っていきます。
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4高台の大きさを決めます。この時に器に対して大きすぎるとバランスが良くなく、小さすぎると大変不安定な器になってしまいます。
好みにもよりますが、口径の半分~3分の1の大きさの中で作っていきます。
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5高台から口にかけてのカーブを整えながら、削っていきます。
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6高台の内側を削っていきます。この時に底に穴をあけな
い様に、確認しながら削ります。
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7厚さが均等になり、形が整ったら表面を滑らかにします。
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8最後に底にサインを彫って完成です。

削りで用途や模様の幅がひろがります!

削りで厚さや表面を整えた作品に、さらに、様々な装飾をつけることができます。
掻き落としによる文様や、浮き彫りや透かし彫り、しのぎ(鎬)紋や面取り、飛び鉋(かんな)、更には、櫛目など作品の表面を削るもの。白化粧という白い泥を全体にかけたり、刷毛で塗ることも出来ます。
また、取っ手をつけることもできるので、マグカップや取っ手付きのクリーマー、水差しなどこだわりの一品を作ってみませんか?

高台のデザインも自由!

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普通のぐい飲みも、高台のデザインに変化をつけるだけで、個性あふれる自分だけの器をお作り頂けます。

表面を削るだけで、様々な表情が出せます!

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こちらは、面取りという技法。高台を削った後に表面を切り落としたり、たたき板で叩いて面を作ります。大胆な形が出来やすく、誰でも簡単に器の形にバリエーションを出せます。

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面取りよりも細かな技法で模様をつけることが出来るのが鎬(しのぎ)と言う技法です。
この技法では、表面を削ったり、溝を作ったりすることで細い溝や滑らかな曲線を描くことができますので表情豊かになります。また、釉薬によっては溝に釉薬が溜まるので、濃淡による色の変化も楽しめます。

取っ手が付けられます!

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さらに、削りでは、高台や模様を彫るほかに、器に取っ手をつけることが出来ます。
取っ手を付けるとマグカップやティーカップ、スープカップなど用途の幅が広がります。高台を削り出した後におお好みの形の取っ手が付けられます。また、自由な発想でお好きなデザインが出来ますので、今まで見たことのないような取っ手も付けることが可能です!

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